2013年02月14日

女は怖いよ



負けられない戦いがある


「あなたには負けないもん!」
 ビシッと、カノンノはカトレアに人差し指を向けた。
「私の方があの人とずっと長く一緒に居るし、沢山撫でて貰ったし、ぎゅうだってして貰ったし、好きなものだって知ってるし、思い出だって沢山あるし……だから、絶対に負けないからね! 最近ちょっと絡みが多いからって、調子に乗らないで!」
「確かにこの勝負、私の分が悪いです……」
 でも、とカトレアは手を強く握る。
「だからと言って、彼への想いが劣る訳ではありません! 正々堂々、競いましょう!!」

「さあ!私の!」
「私の想い!」
「受け取って!!」
「「受け取って下さい!!」
「……よくここが分かったな」
「……何、君達」
 船内に充満する甘ったるい匂いを避けてエラン・ヴィタールに来ていたルドは、突然の訪問者に目を丸くした。向かいに座っているラザリスが白っとした目で二人を見る。
「私ね、あなたの事なら、何でも知ってるんだよ。ほら、唐辛子を磨り潰したチョコレート!」
「か、カノンノ……?」
「毎回同じ様なものばかり、飽きますよね。たまには趣向を変えて、最高級の葡萄から作った美味しいワインのチョコレートは如何ですか?」
「カトレア……?」
「馬鹿だね。彼はそんなモノより、僕との時間を選んだんだよ」
「ラザリスまで……」
 二人の女子と一人の女子(?)に囲まれ、ルドは慌てふためく。何より、場の何とも言えない雰囲気が恐ろしかった。
「そ、そんなに喧嘩しなくても。皆でチョコを食べながら話そ……」
「部外者は黙ってて!」
「部外者は黙ってて下さい!」
「部外者は黙ってな!」
「は、はいぃ!!」




ルド「と言う悪夢を視たから、今日は森か洞窟かにでも隠ろうと思う」
グリト「ハーレムリア充爆発しろ」

posted by 頼霧 来須 at 19:49| マイソロ連作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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